プロフィール

 

イ・フィラトーリ・ディ・ムジカ(伊:音楽の紡ぎ手)は東京藝術大学で出会った中島恵美(リコーダー/フラウト・トラヴェルソ)、曽根田駿(チェンバロ/古楽ハープ)の2人によって結成されたデュオです。2014年から東京で自主企画コンサートを開催し、バロック時代の音楽を中心に演奏しています。

 

 2015年からは更なる研鑽を積むため渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLで中世からバロック時代までの音楽理論をより深く学ぶ傍ら、Y.レヒシュタイナー、P.アモン各氏の下で実演での表現の可能性を探求しました。2018年には各々演奏家ディプロマDNSPMを取得し、2020年には各々修士課程を修了しました。フランスでもMars en Baroque等の音楽祭で演奏し、2019年にはParis Music Competitionにて銀賞を受賞しました。2023年には初のアルバム「スプレッツァトゥーラ」をリリースしました。

 

 Historically informed performance歴史的演奏法」の追及には力を入れており、資料を研究することによって、より自由でより豊かな演奏を目指して活動しています。

 


中島 恵美 Emi Nakajima (リコーダー、フラウト・トラヴェルソ)

 

東京都出身。東京芸術大学音楽学部器楽科リコーダー専攻卒業、2014年度同大学より「安宅賞」受賞。

 

 2015年よりフランスへ渡り、リヨン地方音楽院を経て、2018年リヨン国立高等音楽院CNSMDL古楽科にて演奏家ディプロマを取得。同年には自身初のリサイタルを東京・近江楽堂で催した。

 

その後同音楽院修士課程に進み、2020年に修了。歴史的な教則本、レパートリー、楽器における17世紀のリコーダーの発展について研究した。2022年度にフランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMI より奨学金を受ける。

 

これまでにリコーダーを細岡ゆき、山岡重治、濱田芳通、スージー・モールマイヤー、ピエール・アモンの各氏に師事した他、国内外でマスタークラス及びレッスンを受講。フラウト・トラヴェルソを前田りり子、アメリ・ミシェルの各氏に師事。中世音楽理論及び即興をラファエル・ピカゾ氏、ルネサンス・バロック音楽理論及び即興をバルナべ・ジャナン氏、歌唱法をアンヌ・ドゥラフォース氏と共に学ぶ。

 

現在はソロや様々な団体での演奏活動の他、レッスンや歴史的資料に基づく演奏法に関する講座を行なっている。 

 


曽根田 駿 Hayao Soneda (チェンバロ、古楽ハープ)

 

愛媛県松山市出身。4歳からピアノを始める。松山南高等学校在学中、チェンバロに出会い転向する。

 

東京芸術大学音楽学部器楽科チェンバロ専攻卒業。在学中、2年次よりバロックダンス部の部長を務める。

 

2015年より渡仏し、リヨン国立高等音楽院CNSMDLのチェンバロ専攻学士課程に在学。2018年に演奏家ディプロマDNSPMを取得した。

 

2018年より、同校のチェンバロ(通奏低音/コレペティ)専攻修士課程に進学。演奏家としてバロックダンスへの深いアプローチを試み、『ボーシャン=フイエ記譜法の普及と18世紀イギリス音楽への影響』のテーマで研究を進める。2020年に修了。

 

2018年より同校古楽ハープ学士課程在学。2020年に演奏家ディプロマDNSPMを取得。

2020年度フランス音楽芸術著作権管理協会アダミADAMI より奨学金を受賞。

 

在学中、本専攻の他に中世音楽理論及び即興をラファエル・ピカゾ氏、ルネサンス、バロック音楽理論及び即興をバルナベ・ジャナン氏、歌唱法をアンヌ・ドゥラフォース氏と共に学ぶなど、他分野にも大きく視野を広げた。

 

ピアノを冨永啓子氏、チェンバロを石川陽子、大塚直哉、西山まりえ、イヴ・レヒシュタイナー、ジャン=マルク・エイム、ディルク・ベルナー、アンヌ=カトリーヌ・ヴィネイの各氏に師事。

古楽ハープを西山まりえ、アンジェリック・モイヨンの各氏に師事。

 

2014年に初のソロリサイタルを萬翠荘(愛媛)にて開催。

 

2015年には『ハープ祭り2015(西山まりえ氏主宰)』において、『プチっとリサイタル』に選出され、ゴシックハープで出演する。2021年に初のバロックハープソロリサイタルを榎の樹ホールにて開催した。

 

東京芸大在学中より『ソレイユ・ルヴァン』『アンサンブル・W』『アントネッロ』をはじめとする様々なアンサンブルとも共演し、ソロ、通奏低音として活動。音楽祭Mars en baroqueでマスタークラスの伴奏員を務め、演奏会に多数出演する。